2019年03月17日(日曜日)
ある日突然、曲が降りてくる。
今回は二年前に天から降ってきたのだけれど、なかなか先に進めずにお蔵入りしていた作品がある。
ある方の為の作品。私は巫女さんに過ぎない。
何故なら私の中にこんな旋律を書ける才能はない。
この歌を歌うべき、そのある歌手は、この曲こそ自分が歌うべき作品だと思われたと思う。
二年前 の5月15日、忘れもしない私の誕生日。
世の中に存在しないメロディが降ってきた。
そしてその歌うべきご本人がその作品に詩をつけてくれた。
詩がつけられたのが去年の5月。
曲が出来てから一年が過ぎていた。
その時もライブが終わって打ち上げ中、ちょっと音合わせをした時、売れる為にはこうした方が良いと外野のアドヴァイスがあった。
売れる?
そうか、、、、、、、、、、、、、、
私はアマチュアだなあと思う。
売れるなんて全く考えておらず、ただただ純粋にその歌を完成させたかったに過ぎなかった。
思いつき直感型の私の右脳が閉じた。
先に進めない自分をどう扱って良いかわからないまま時が過ぎて行き、
その曲はまた放置され、私の記憶から去っていった。
つまり、気がなくなってしまった。
譜面もどこかに追いやられて何処にしまったのかも忘れていた。
それがあるタイミングで再びその譜面が現れた。
不思議なことが本当に起こる。
ここしかないというタイミングで神さまのイタズラのように。
そのすっかり忘れ去られた譜面は、先日貸していた譜面のファイルの中にあり、その譜面が戻ってきたのだった。戻ってきたのは、この歌を歌う本人のライブに来た時。
このタイミングかーーーーー、、、、、、、、、、、、、。
そう。
音楽は全てきっかけとタイミング。
彼のライブが終わって、軽い打ち上げ的なタイミングだった。
彼の直筆の詩を彼にそっと手渡し、おもむろに彼の前で弾き始めた。
彼はその曲を覚えていた。
そしてほとんどメロディを間違えることなく歌った。
よほど聴いてくれていたことが嬉しかった。
会場から拍手。
リスペクトに満ちた目をした知らないお客様から握手を求められた。
今の私の中 の混沌としている心を後押しするような出来事。
行きなさい。恐れずに。
一歩を踏み出してごらんなさい。
時は熟しているのだから。